■世界のブナ展
北半球の冷温帯地域にかつて広大なブナ林が存在しました。ところが、有史以来人の手が加わり、伐採などによって面積が減少し、今日、原生的なブナ林を見ることは困難となっています。
只見町には、豊かな自然環境が残されています。なかでも、多雪環境の下で形成された雪食崩壊地に張り付く低木林と安定した立地に発達するブナに代表される冷温帯落葉樹林が、広大な面積にわたって残されていることが特徴の1つにあげられます。このブナ林は、世界的にみても稀な多雪環境下で成立するブナ林で、植物社会学的に特異な組成と構造を有しており、生物多様性に富み、学術的にも貴重な存在といえます。
世界のブナ展では、日本のブナと世界のブナの仲間、そしてその森林を紹介します。それらを通して、只見町のブナ林の価値を知るきっかけとしていただきたいと思います。
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